刑法204条により、傷害罪の法定刑は「十五年以下の懲役または五十万円以下の罰金」とされています。傷害罪は、「人の身体を傷害した者」について成立することになりますが(刑法204条)、この中でも特に「傷害」の意義については、一般的には人の生理的機能を毀損するものと解されます。従って、その成立には必ずしも暴行があることは必要ではなく、具体的には、ラジオ、目覚まし時計を大音量で長時間鳴らし、ストレスを与えたことにより生じた慢性頭痛症や睡眠障害について「傷害」に当たるとした判例があります(最決平17・3・19刑集59巻2号54頁)。
傷害罪の成立に必要な故意については、一般的には、暴行による場合は、傷害の結果についての認識・認容がなくとも暴行についての認識・認容があれば認められますが、暴行によらない場合については、傷害の結果についての認識・認容が必要であると解されます。
傷害事件
植平法律事務所が提供する基礎知識
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